
ついに待ちに待ったマイザーΔが発売されました。
このプラモ、発売に至る経緯がやや複雑で、本来はガラヤカよりも先に発売される予定だったのですが、「あまりにも凝りすぎて予算を大幅にオーバーした(開発者談)」という状況で長らく凍結状態になっていたそうな。
その為、先にガラヤカを発売してある程度売れ行きがよければ開発再開もあるかもしれない、と言う事でまずガラヤカが発売され、それなりの目標に達する事が出来たのか、開発再開されようやく我々の手元に届いたわけです。
毎度おなじみ直販ポスターは今回6枚も付いてきました。

蔵出し4枚とマイザーΔ、そして二月発売のアファームドTD/TXのポスターです。
ハイエンドCGのポスターは資料にもなりますし非常に助かります。ハセガワ有難うヽ(`Д´)ノ
そういえばテムシャドウ、アファTF、テムFFのポスターだけは持ってないんだけど存在しないのかな…。
さてマイザーには武装違いで初期機体であるΔ、私のメインであるΓ、それにΗの3種類があり、さらに頭部違いで指揮官機のtypeRが存在します。
いずれ愛機のΓとtypeRヘッド付きも発売されるでしょうし、出たら嵐の勲カラーで塗るんだ(´・ω・`)
Δは初期機体ですが非常に特殊な性能で、変形特攻が三種類も備わっています。
基幹機体ながら、常に堅実な削りと低い装甲値での大博打を強要される、上級者向けの機体だと感じます。


で、パチ組み。可変はこれが最後になるかも知れないってぐらい面倒です。
モータースラッシャー形態での各部ロックはそれなりに優秀です。
キットについてですが…これだけは言えます。
長い事プラモ作ってきたけど、ロボット物でここまでパチ組みが面倒なのは初めてです[゚Д゚]
いつもならハセチャロン関係は凄く作りやすいのですが、このキットに関しては色分けと可変機構を両立させようとして、非常に複雑怪奇な構造をしている部分が多々あります。
組み上げる傍からバラバラになっていく胴パーツを見ながら、「ああ…凝りすぎちゃったんだなぁ(´・ω・`)」という思いとともに猫に八つ当たり。
しかしポリキャップの側面部分を拡大しガッチリ組めるようになっていたり、POMの大量使用による可動の粘り、そして塗装不可のPOMをしっかり隠す構造、後ハメのセンス、肘のシリンダー状可動によるヘタリの防止、それなりに見栄えのいい色分け、など見所はとても多いキットになっています。
ある程度組んでみた感想をいくつか。
1:とにかく機構を理解しつつ組む事
特に胴体ですが、変形の際どういう風に動くのか、ピンなのかゲート跡なのか、どこでロックされていくのか、変形説明書やハイエンドCGと照らし合わせつつ、じっくり組む事が肝要です。
2:接着できる場所は接着してしまう事
接着しないとカッチリ安定せず、本来の機構がわかりづらい場所がいくつかあります。
ヒールのパープルのブロックや胴周辺などは、ある程度理解できたらさっさと接着してしまう方がいいと思います。
一応胴などはバラバラの方がマスキングの手間が省けそうではあるのですが、仮組み中ちょっとした事で粉々になるので大人しく接着した方が良いです。
3:ハセガワ製品特有の問題点
全体的にプラが柔らかく、金型の押し出しピン跡が盛り上がってる場所がいくつかあります。
普通のパーツ裏なら特に問題は無いのですが、接着面などに存在し、気づかずに接着しようとしてしまうと上手くはまらない現象が起こります。
上腕の白いブロックなどに顕著に現れています。
常にパーツ裏を確認して接着面が盛り上がっていたら削るようにしましょう。
プロポーション、可動についていくつか。
どうもメーカー完成見本に違和感があったのですが、太ももの後部に繋がる羽がふんどし部分に当り、上手くカトキ立ち出来てないのが原因だと思います。

羽に繋がるアーム部分の下側を可能な限り削り、外に逃げるようにしてみました。
しかしアーム部分を削るとかなりギリギリのラインでも保持力と耐久度が無くなりますので、本気で作る時に新造する予定。
あと背中のブースターのブロック二つがプラ接続の可動でどうしようも無いので、加工必須になると思います。
今回色分けは結構しっかりしていますが、その所為もあってか胴ブロックはパチ組みでは常に崩壊の危機に晒されています。

さすがにストレスが半端無いので、胴の左右ブロックは塗装前に接着しました。この程度のマスキングなら問題ないしなぁ[゚Д゚]

ちなみにバーチャロイド形態とモータースラッシャー形態でそれぞれ差し替える胴パーツです。
胴の変形がよくわかります。完全変形は難しいというのも…。
モータースラッシャー形態の脚を繋ぐブロックは異様に小さい部分を接着しないとならない上に、非常に歪み易いので注意しましょう。
後ハメはこちらで加工する場所は二箇所ぐらいでしょうか。

太ももはまだ調べてないですが、膝下のフレームは奥側のレールの中央部分に穴を開けて、フレームの結合部分を逃がすようにしています。
POM側のロック機構は膝接着後に左右に力を入れて浮かす事で逃がせます。

お魚退治の戦闘機とツーショット。
ハセガワの気合が見られるいいキットだと思います。
「ただ漠然とシリーズをリリースしているわけではない」そういう確固たる思いが伝わってきますね。
が、それと同時に、色分けをして初心者にも訴求しているものの、組み辛く崩壊しやすいという難しい側面を持っています。
また、作りなれた人間でも何度も作るのは大変過ぎて、バリエ自体の売れ行きなども気になってしまう所です。
今後ともシリーズが続いていくよう、買い支えて行くつもりです。
次はΓお願いヽ(`Д´)ノ
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